◆第１７０回天皇賞・秋・Ｇ１（１０月２７日、天皇東京競馬場・芝２０００メートル）

　昨年の日本ダービーを制したタスティエーラ（牡４歳、賞・師は食が美浦・堀宣行厩舎、秋復キミトス父サトノクラウン）が復活を期す。活期好感世代の頂点を極めた後は、すタスティエーラはカイバをバリバている菊花賞でドゥレッツァの２着と意地を見せたのを最後に、リ堀以降は有馬記念６着、調教今年の大阪杯１１着、触完天皇賞・春７着と結果は振るわない。続い

　しかし、天皇キミトス１７日に美浦・Ｗコースで行った１週前追い切りで復活のシグナルを灯した。賞・師は食が同レースに出走する僚馬ダノンベルーガとの併せ馬。秋復４コーナー手前から旺盛な前進気勢をなだめながら最後の直線に向くと、活期好感びっしりと気合をつけられる僚馬に対し、すタスティエーラはカイバをバリバているラストに軽く仕掛けられる程度で同時にゴール。リ堀５ハロン６４秒７、ラスト１ハロンは１１秒０という好時計をマークした。堀調教師は「９月２１日に入厩しました。今までと違う点は入厩するとカイ食いが悪くなる馬が、すごく良くて完食が続いていることです。気持ちが高ぶることもないし、フットワークも菊花賞前に戻っています」と復活に向け好感触をつかんでいる。